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2018-10-16

直接母乳がうまくいかずにお困りならBirth Keeperへ!

以前、のブログでシールド(乳頭保護器)から直接母乳になったお話しをしました。
詳しくは
青空レストラン de 母乳育児★
 
 
今日は、Birth Keeperが考えるシールドのことをお話ししたいとおもいます。
 
私たちは、ラクテーションで述べられている科学的データなどを参考にしてケアさせていただいています。
そこには、乳頭以外のものは使用しないことが原則とされています。
母乳育児のための10か条でも使用しない、と述べられています。
必要な時は、赤ちゃんはカップやスプーンでも飲めるからです。
 
梁がカップ(?!)フィーディングのお手本を・・・
   ↓ ↓ ↓
 
私自身、長女出産の時、乳頭がズタボロになり「あぁ…こんな時こそ保護器を…」とすがる思いで使用したことがあるのです。
…が、痛みは全く変わらず、「なんじゃこりゃあ〜!!」とシールドをベッドに投げつけたことがあります。
今では笑い話ですけどね、その時は期待を裏切られて泣きましたよ。
 
では実際、産院などの現場でシールドを使うときはどのような時なのでしょうか。
 
シールドを使用するパターンとして、
お産で忙しく授乳介助に時間がとれない場合や、おっぱいを欲しがる赤ちゃんを抱きしめてうまくくわえさせられないママに、少しでもおっぱいを吸ってもらう感覚を・・・少しでも乳頭に刺激を・・・という思いで使用されるケースが多いように感じます。
「乳頭保護器」というネーミングだと乳頭を痛みや傷から守るイメージなのですが、使用方法としては違うパターンが多いのではないでしょうか。
 
 
Birth Keeperによくある依頼が「吸啜困難」。
「吸啜がうまくいかない」という依頼があって訪問すると、購入したシールドをお持ちのママが多いのです。
 
シールドを使うことが悪いことばかりではないと思っています。
それで吸啜することができ、母乳を飲むことができる子もいるからです。
 
ただし、
「陥没乳頭だから」「扁平乳頭だから」飲めないと決めつけてシールドを<最初から>使用する。
必要なケアをせずに、とりあえず使えば吸えるから、と使用する。
これは避けなければならないと思います。
 
出産直後の赤ちゃんはまっさらの状態です。
そこにママの乳頭がすりこまれます。
出産後できるだけ早期の直接授乳は、免疫の面でも大切ですが、赤ちゃんがママの乳頭を覚えるという面でとても大切なのです。
 
もし生後早期にママの乳頭以外が幾度もすり込まれてしまったら、賢い赤ちゃんは「確か楽チンだった、ちょっと吸ったら出てきたもんね〜」とちゃんと認識してしまいます。
 
直母をすると、「ちょっとくわえたら吸えるもんあったやろ〜あれ出してよ〜出してくれんのやったら寝たふりするで〜」
 
そうなると、吸ってもらえず搾乳もしないままになったおっぱいは、スネてしまいます。
 
まずは、生後早期に(乳房が緊満する前に)なんども直接母乳をすることで、数日後に張ってきたおっぱいでも吸えるようになります。
張ってくるまでになんども直接母乳を吸ってもらうことが大切なのです。
 
それでもおっぱいが張ってきて吸えなくなった時に、シールドを使用しているケースがありますが、緊満していて乳汁の分泌が少ないときは使用するべきではありません。
なぜなら、シールドを使用することで乳頭のむくみが強くなってしまうからです。
 
 
シールドは、本来ならば使用しないにこしたことはありませんが、使うのならば使う時の注意点(条件)があるのです。
 
①乳頭に浮腫(むくみ)がない
②乳汁分泌があり、シールドの使用によって乳汁を飲みとることができること
③シールドを使用していても、使用せずに直母が吸えるようになるまでケアを継続できること
 
この3つは必須です。
 
 
Birth Keeperには、シールドを使用しているママから「直接母乳にしたいんです!」というご依頼も多く、直接母乳が成功するまでのサポートをさせていただいています。 
シールドを使わないことが全てではなく、ママに合ったやり方をしていきたいと思っています。
 
 
母乳育児をしたいけれどうまくいかない・満足できない時に、ぜひ助産師を頼ってほしいと思います。
 
そして、ママの伴走者である助産師が、ママが満足できるところまで伴に走り続けられることを願っています。
          Birth Keeper 竹内
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