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2022-02-24

入園の時に母乳育児を続けるか

【保育園に入るまでに】
 
これまで母乳で育ててきて、保育園に預けることが決まった2月初旬。
「保育園から、哺乳ビンが使えない子は長時間預かることが難しい」と言われてしまったママさんからの相談が増えます。
 
慌てて練習しようとするけれど、飲むわけがない。
 
だって、その子にとっては母乳が一番やわらかくて温かくて美味しいんだもん。
大人だって、常に一番美味しいものがもらえていたのに明日から急にもらえなくなると「ええ〜?!」ってなりますよね。
 
保育園に預けるときは、まず母乳を続けながら保育園に預ける方法もあることを知ってもらうようにしています。
続けるメリットデメリット・やめるメリットデメリット
全ての情報を知った上で、じっくり考えて赤ちゃんと一緒に心地よいと感じるものを選んでほしい。
続けた方が良いとも、辞めた方が良いとも、どちらをすすめることもしません。
どちらを選ぶこともできると伝えます。
私の子育てじゃないから、一緒に考えることはするけれども、こちらが決めたり押し付けたりはしないのです。
 
「卒乳」は子ども主導でやめること。
子どもの意思なので6歳や小学校まで母乳を続けることもよくあります。
 
「そろそろやめようね〜」とママ主導でやめるのは「断乳」です。
なので、今の日本はほとんどが「ママ主導の断乳」「卒乳風」だったりするのです。
 
私自身は断乳も卒乳も経験していますが、どちらも後悔は残っています。
もう少しできたんじゃないかな、とか、もっと母乳育児がしたかったな・・・とか。
母乳って、大満足して終わる人の方が少ないような気がします。
やってよかったとは思うのよ、飲んでいる姿はかわいいし。
もちろん、痛みやトラブルなんかも乗り越えてやりきった感はあるんだけど、やめた後にはなんとなく名残惜しさが残るのはなんでかな〜と思うこともあります。
そんな気持ちになることも「断乳をすることを決めた」ママにはお伝えします。
いつやめても「悔い」は残るものなのかも…と。
 
ママたちに発信する入園後の母乳関連の情報としては
(一般的に知られていないだろうことをピックアップ)
・母乳を続けながら仕事復帰できることを知らない人もいる
 →朝夕など、続けることもできる
・仕事中にずっとお乳がパンパンになると思っている人がいる
 →家にいる時だけ出るおっぱいに変わる!
・仕事復帰の時に「スッキリ」完了しておきたい人がいる
 →これはママの気持ち。そうしたい!と思っているかどうか。
・仕事復帰のタイミングギリギリまで続けられるならそうしたい人もいる
 →3〜7日あればカチコチのお乳は終わる。あとはのんびりケア。
・哺乳瓶を使えるようになって安心して預けたい人がいる
 →これもママの気持ち。安心感、罪悪感、いろんな想いが入り混じってます。
・4月の保育士さんの苦労も想像できる
 →同時に慣れていない複数の子どもを安全に預かろうと思うと、水分・栄養を飲んでくれると安心できるのもわかる。人手がないのも想像できる。
・仕事と家事育児で、疲れ果てたりげっそり痩せてしまう人もいる
 →ママの体調が心配になるような人もいる
 
今パッと浮かぶのはこのへん。
 
これからの保育園ママたちに一番知っておいてほしいのは
「子どもは賢い」「子どもは順応する能力が高い」
ということ。
 
賢いので、母乳がないと悟り、哺乳ビンを覚えると必ずと言っていいほど飲めるようになる。
賢いので、いざとなればコップでもスプーンでも飲むことができる。
賢いので、味の違いや口当たりの違いで判断できる。
賢いので、「哺乳ビン」に集中すると飲まない →次回のブログに書きます
賢いので、ママがいるとわかると哺乳ビンでは飲まない。
賢いので、直母がもらえないとわかると寝たふりだってする。
賢いので、ママが「かわいそう」と思う気持ちになることも知っている。
賢いので、仕事が始まったら昼間には「直母でもらえない」こともわかるようになる。
 
ママが信じれば、子どもは順応します。
色々な経験をしながら、子どもは世の中は自分の思い通りにはいかないことも学ぶのです。
世の中、理不尽なこともあるのだと学ぶのです。
母乳育児からの愛情はもちろん大きいですが、子どもはそれ以外からもたくさんの愛情をもらうことができます。
 
ママたちには、いろんなことを経験したり考えたりしながら、「自分の家の子育て」を見つけてもらえればいいと思っています。他人と同じにしなくていい。
みんなやめているから、とやめなくてもいい。
実際に続けながらやってみて、無理と思ったらその時にやめることもできるんです。
 
わが家は、母が眠い時とお腹が空いた時に機嫌が悪くなるのを子ども達が知っています。
そういうことも忖度しながら、家庭での居心地の良い場所や時間を見つけています。
そんなふうに、大人の都合もあり、子どもの事情もあり、お互い折り合えるところを見つけていきましょう。
 
次は、「保育園までに哺乳ビンの練習をしたい」というママさんにはどうやってもらっているのか、を書こうと思っています。
(しなくても良いんだろうけど、保育士さんの負担やママが傷ついちゃうこともあるからできそうなことだけね)
竹内流練習法「ムツゴロウ大作戦」です。お楽しみに。
 
今日は長女の16歳の誕生日。
おっぱい大好きだった娘も、大きく成長しました。
久々のブログ、懐かしい気持ちで書きました。
 
Birth Keeper 竹内
 

 

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