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2020-05-05

【竹内さんの夫立ち会い出産記(妻目線)】

Birth Keeper竹内です
 
さて、今日は「立ち会い出産(うちの夫バージョン)」について書こうと思います。
 
今、COVID-19の影響で立ち会い出産が禁止になっている場所が多くなりましたよね。
みなさん、「夫がいないと心配」と不安になっておられるかもしれません。
 
うちの場合、立ち会い出産でしたが
「夫がいなくてもよかったんじゃないか」と思ったので「今」書こうと思いました。
 
昨日夫に聞いても「う〜ん、どっちでもよかったけど(あんたが言うか?!)、立ち会えるタイミングだったから立ち会っててよかったとは思うかな〜」ですって。
 
新型コロナウイルスの影響で立ち会い出産が中止になっている皆さんに、
夫がいてもいなくても大丈夫、産めるんだよ!
赤ちゃんは自分から会いに来てくれるよ!と伝えたい。
(今から書くような出産体験話は減るかもしれないけど)
 
 
長女の出産(約14年前)
普段から立ち会い出産をされているご夫婦を見ていて、
私も立ち会い出産をしてもらうんだ!と思っていました。
 
妊娠した時に、エコー写真を見せて「カワイイやろ〜?!」と言うと、
「これ見てカワイイとか…ちょっと感覚がないなあ」と言う夫。
まあここまでは仕方がない。
その頃は4Dとかほとんどない時代だったからね、うん。
白黒ガイコツさんみたいな写真やもんね、正直でよろしい。
 
 
で、出産の時
私は実家の近くのクリニックで出産予定。
夫は滋賀県。時期は雪の多い2月後半。車で2時間。
立会いができるかな〜と、雪道の心配をしておりました。
 
妊娠38週から2〜3センチ開いた子宮口。
赤ちゃんも降りてきて、陣痛が来たら早そうだね〜と言われ…
 
予定日は2月20日。
まさかの予定日過ぎ。
2月22日だったらゾロ目やん
2月23日だったら皇太子さん(現天皇陛下)と誕生日が一緒やん
 
と思いながら毎日2時間くらい歩き続け、臨月妊婦が吹雪に中歩くのを見つけて車の人が何人か声をかけてくれたことも…
車の人「大丈夫ですか?」「送りましょうか?」
私「いえ、産まないといけないんで…」と歩き続ける。
 
そして2月23日の午後くらいから食欲がなくなり、なんとなく体がだるくてゴロゴロ。
3人産んでいる姉は「あ〜この感じ、これは今日の夜やで!」と言い
母には「牛も出産の日はエサ食べへんようになるからな!」と牛と比べられ…
 ↑フツウの家ではありえない比較
 
そして予想通り、2月24日の夜中に陣痛が始まりましたよ。
「イテテ…」と目をさましてトイレに行くと
デローンと出血する感じ。
「これがおしるし?!多くない?!」と助産師でも判断できずドキドキ。
(多分、生理の2日目くらいの量)
 
陣痛の間隔を計ってみると「5分?!」
10分ごとに痛くなるという陣痛にも当てはまらず。
「クリニックに電話すべきか?いや、でもまだまだ余裕のヨッちゃんやし…」
とりあえず滋賀にいる夫に電話。
今日やと思うから準備だけしておいて〜と。
 
そこから4時間。
さすがに5分間隔で1人で部屋で耐えてるのも辛くなってきて、クリニックに電話する。
私「夜中の1時くらいから5分毎に痛くなってきて、今も同じ間隔だけどとりあえず痛みは強くなっています」
一度クリニックにお越しくださいと言われ、母を起こす。
 
なぜか姉と義兄も起きてくる(婿養子さんなの)。
 
クリニックに着くと、夫もクリニックに到着。
電話の時点で準備をして滋賀を出発してくれていたそうな。
気がきくやん!とこの時は思った。
 
入院して診察してもらって4〜5センチ。
陣痛は3〜5分。こりゃまだだと自分でもわかる。
 
結構出産ラッシュで隣の部屋から叫び声が聞こえてくる。
「私は叫ばないぞ、叫んでも出産の進行は変わらないんだから」と心に決めた。
(結果は吠えすぎて、次の日にプロレスラー天龍源一郎ばりのガスガス声になったけどね)
画像はamazonより
 
夫に腰をさすってもらうけど、全く効かない…
もっと下やし、もっと強くしてもらわんと…
夫は普段から肩もみとかも的外れでこっちが言わないとツボに入らないタイプ。
 
助産師さんが来て代わってくれた時はめっちゃ気持ちいい!
なのに、ほんの数回さすってもらったところで
夫「代わります!」と言ってすぐに交代しようとする。
私「(ええ〜?!助産師さんの腰さすりめっちゃ気持ちよかったのに!)」
夫がいると助産師さんも部屋をすぐ出て行く…
 
朝になって医師がのぞいてくれ
「どう?」と聞いてくれるんだけど
「まだお尻に来てない!まだです!」と追い払う。
心の中では、気が散るから誰もいなくていいと思っていた。
腰さすりはどっちでもよくなり、頼みは肛門に敷いたスチールコーヒー缶。
温かい上、会陰〜肛門を幅広く圧迫してくれた。
個人的には、テニスボールよりもよかった。
ごめんね、飲み物を尻に敷いて。
 
3分から縮まらない陣痛に、強くなってくれと苛立ち、
神様、お願いですから1時間休憩をくださいという気持ちも経験し、
 
そんな中、子宮口全開から強い喉の渇きが私を襲う。
ペットボトルにストローキャップをさしたものを準備していた私はそれを夫に託し
「お茶!」というたびに飲ませてもらうことにした。
 
…が、夫は向きなど気にしない。
ペットボトルは逆さまに飲ませる認識のまま
逆さまに飲ませてくる。
 
「いや、ストロー付きを逆さまにしたら出ないから!!」
「陣痛くるから!貸して!!」と自分でグビグビ飲んで
「え?え?」という理解していない夫を横目に
 
いらだちもピークを迎えて出産に至る。
 
 
そして産まれた後の夫撮影の写真を見ると、
数枚しかなく、ほとんどブレッブレ。
助産師さんが撮ってくれた写真が最高に上手かった。
 
そして、出産後の一言
夫「荒川静香が金メダルやって!名前何にしようか〜」
 
うん、私よく頑張ったよ・・・
 
 
夫が立会いできたから語れる話なのだが、
私にとっては、立会いはあってもなくてもよかったんじゃない??
という結論だった。
あくまでも私にとっては…ね。
夫がいないことで、マッサージ上手な助産師さんも部屋にいてくれただろうに…
 
「あなたがいて心強かった〜」というよりは
「私の産みざまを見ておれ!!」になった長女の出産。
 
 
そして何よりもいらなかったのが、出産の日からの夫の出産休暇
産んだ日から退院までの日に休まれても、こっちは入院しとんねん!
ただの夫の羽伸ばし休暇となりました。
(退院日から休みをとることを強くお勧めいたします)
 
2人目の出産も、
これまた、「はあ〜?!」という結果に…
詳しくは次回のブログで。
 
※あくまで、私個人の体験談です。出産は通過点。
 そして、夫婦は今も仲良しですのでご心配なく〜
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