toggle
2018-10-17

【LGBTについて考える機会】

もう半年も前の話になりますが、NHKで『弟の夫』というドラマが再放送されました。
 
 
↓ 漫画本もあります
 
 
佐藤隆太が双子役、お〜っきなカナダ人はなんと元大関の把瑠都(バルト)ではありませんか!
 
相撲といえば、私は幼いころ千代の富士のファンでした♡
 
実家には寺尾(現錣山親方)の写真とサインもあるんです〜☆
それはプチ情報として・・・
 
 
『弟の夫』 
ネタバレになりますが・・・
佐藤隆太は一卵性の双子役。
兄の弥一と弟の涼二の役です。
凉二はカナダへ移住し、弥一とは絶縁状態でした。
ある日、弥一の元へマイクと名乗る「弟の夫」が訪ねてきます。
凉二は亡くなった・・・と。
同性婚が認められているカナダで結婚した弟の凉二とマイク。
しかし、弥一は同性婚やゲイということに強い偏見があったのです。
 
弥一には小学生の一人娘がいるのです。
娘が将来もし同性を好きになって、父である自分(弥一)にカミングアウトした時に同じように拒絶するのか?
それでは、娘にとって自分が初めての「敵」になってしまうかもしれない・・・。
そんなのは違う・・・!
 
ドラマの中では弥一の気持ちが揺れ動き変化していく様がとてもわかりやすく描かれていました。
そして、マイクはなぜ日本に来たのか・・・。
 
すご〜く大きいけれど繊細なテーマ。
 
 
原作者の田亀源五郎さんは、インタビューで以下のように述べられています。
 
「自分と違う価値観や考え方の人間を、簡単に”わかった”とは言わなくていいんです。
ただ、”自分と違う人間がいる”ことを認識してもらえたらいいな、とは思います。
セクシャルマイノリティの違いも、個性であり、個人差だと。」
 
 
人の気持ちになって物事を見たり考えたりできることは、とても大事だと思います。
しかし、本当の気持ちは当事者にしか「わからない」ものだと思います。
 
 
『弟の夫』は、人間としてお互いを認め合うことの大切さについて深く考えさせられるドラマでした。
3話目はこの場面が・・・というわけではなく、涙が出続けました。
(↑家族には鬼の目にも涙と言われ・・・)
 
 
話は変わりますが、数年前に子どもの小学校にLGBTの方が講演に来てくださいました。
その方は、小学校に入る前から自分がそうであることに気づいていました。
しかし成人するまで隠し続け、自分自身に蓋をし続け、成人して就職先で出会った友人に初めてカミングアウトしました。
この人なら大丈夫だと思えた…と。
 
友人はありのまま受け止めてくれました。
その時から初めてLGBTであることを自分自身でも認められるようになったのだそうです。
しかし、20年近く蓋をしてきたものを自分で受け入れ入れることは困難だったと話してくださいました。
体は女性で心は男性。
「男っぽい女の子」として、周りに「男っぽいなあ」と言われるようにしてきた自分。
 
自分が自分自身を認めることができないのは想像を絶する苦悩だったと思います。
 
その方のメッセージ
「”ありのままでいいんだよ”ということを子どもの頃から知っていて欲しい」
 
LGBTが広く知られるようになってきた現代社会。
 
学校でのいのちのお話(性教育)の中にLGBTの話を入れることもあります。
ありのままの自分でいいということを伝えたいのです
中学校で話した時は、「私の友達が・・・」と実際に相談に来てくれた子もいました。
 
電通の調査(2015年)では、LGBTは13人に1人と言われています。
 
母として、うちの子には「性別は男と女の2つじゃないんだよ」と伝えています。
「オトコ」「オンナ」 は外見上の性別だけなんだよ、と。
女の子を好きになったって構わないんだよ、服も好きなものを選びなさい、と。
 
お互いが認め合い、違うことは当たり前のこと、素晴らしいことだと思える社会であって欲しいと思います。
Birth Keeper 竹内
 
↓ 岡山大学で育成プログラムを担当しておられる中塚幹也教授の著書。
GID(性同一性障害)学会の理事長をされています。
育成プログラムではLGBTについての学びもあります。
 
 
関連記事