2019-01-13
吸啜困難あるある〜本能をくすぐれ!3〜
さて、長くなっていますが、今日こそ本題!
今日のブログだけは読んでほしいと思います。
今までのケアプラス、これをやらねば吸啜困難は克服できません。
そのケアとは、
ラブラブタイム。
skin to skinとも言われていて
ママの肌と赤ちゃんの肌を直接密着させる
いわゆる「ハダカの付き合い」です。
赤ちゃんが「おっぱい吸いたいよ〜」という気持ちに
ママが「もっとあげたい♡」という気持ちになるには
やっぱりスキンシップが効果絶大。
特効薬とも言えるでしょう。
しあわせ〜♡♡♡
この場合は普通の抱っことは違い、
肌と肌の密着と、
赤ちゃんの体がママに持たれているポーズを取ること。
ママと赤ちゃんの体の前面が、
かなり密着した姿勢になります。
*ママは眠らないようご注意を
ラブラブ〜♡♡♡
スキンシップにおけるリラックス効果で、
吸啜困難の代表的なお悩みが解決されることが非常に多いのです。
そのお悩みとは
ママと赤ちゃんの格闘
がナンバーワンに挙げられるのではないでしょうか。
吸って欲しいママと
吸いたいけど上手くいかない赤ちゃんの
とても熾烈な攻防戦が繰り広げられるのを
多くの助産師たちは見ており、心を痛めています。
そしてママ自身も、
こんなにも自分のおっぱいを嫌がるくらいなら、
無理せずにミルクで・・・
と思ってしまう第一の原因とも言えるでしょう。
吸啜困難のケアで大事なのは、無理強いしないこと。
無理強いするとママのおっぱいが「敵地」となり、
おっぱいに近づけて匂いを嗅いだだけで阿鼻叫喚となります。
無理強いすると、
ママのおっぱいがキライに!!
赤ちゃんによっては
タヌキ寝入りして逃げる子も。
赤ちゃんがその気になるまで、
基本的なケアを続け、なおかつラブラブタイムを続けます。
そうするとママのおっぱいは「敵地」ではなく、「安心基地」となり、
本能がくすぐられ、
吸えるようになる「その時」が来るのです。
これは子育てにおいて、
安心感が強い子ほどチャレンジ精神が強くなり、
自立心が強くなる現象と同じ。
吸啜困難の時も同様に、
赤ちゃんを安心させて自立へとつなげる基盤を作ります。
ママのおっぱいはキモチいい♡
ラブラブタイムを毎日欠かさずしていると、
赤ちゃんは肌と匂いからママを感じ、
「ママのおっぱい吸いたいよ〜!!」と強く思うようになり、
おっぱいを探すのがとても上手に。
ママは肌のふれあいから赤ちゃんを愛おしいと感じ、
授乳する回数、
おっぱいの柔らかさ、
母乳の分泌まで変わっていきます。
「ハダカの付き合い」を徹底してから、
ママと赤ちゃん双方が劇的に変わり、
上手に吸えるようになる場面に何度も遭遇しました。
キモチよくて、
なんだか引き寄せられる・・・。
注意したいのは、
基本ケアをせずにラブラブタイムをしても、
「その時」は遠ざかっていきます。
抱く練習や含ませる練習をしなかったり、
搾乳をしなかったりすると、
赤ちゃんはおっぱいを「吸うもの」とは認識しません。
「生産中止」しているおっぱいには見向きもせず、
しかもおっぱいの匂いだけでそれを感じ取ります。
魅力的なパイにしておくことは大事!!
ラブラブタイムは、
生まれたばかりの赤ちゃんの初期嘔吐の時や、
小さく生まれた赤ちゃんが入院するNICU でもよく行われています。
赤ちゃんが眠ってしまって、吸ってくれない場合にも効果があります。
互いの存在と互いへの欲求が、
肌から肌へと伝わり、
本能を強く呼び起こし、
母乳育児がうまくいくことに一役どころか、
何役も買っていると強く感じるようになりました。
このラブラブタイムなしに、
吸啜困難のケアはありえないと言っても過言ではありません。
母乳育児の前に、
ママと赤ちゃんがリラックスできて、
お互いを求め合えるようになることが大切なのだと実感します。
本能をくすぐるケアは、吸啜困難の基本となります。
基本のケアを継続しながら、ママと一緒に「その時」を待つのです。
待っている時間は、ママをエンパワーし、
さらにできることがあるのかを一緒に考える時間です。
赤ちゃんの個性を知る時間にできればベター。
タイプによって、その後の作戦がかなり違ってきます。
「赤ちゃんのタイプ」については、後日に続きます(^ ^)
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