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2018-10-26

助産師が子育て支援センター(児童館)を利用してみた①

Birth Keeper 竹内です。
 
私の子育ては、滋賀に始まり、大阪→岡山→大阪と、拠点を移しました。
育ちは兵庫県なので、全く縁のない土地での子育てをしたわけです。
 
そんな中でなんとか外に出られたのが子育て支援センターでした。
 
今回は、その中でも大好きだった岡山県津山市の児童館のお話。
 
児童館には先生が常駐されていました。
保育士だったり幼稚園教諭だったり、小学教諭だったり・・・
 
その中で、同い年の子どもや、未就園児というくくりでサークル的なことが行われていました。
毎週集まるのだけど、月に1回素敵なイベントを計画するのです。
 
上の子の幼稚園ママから誘われて、初めてサークルに参加してみました。
下の子が2〜3歳の時です。
 
最初の月は先生方が全て準備してくれていました。
あいさつの歌、手遊び、工作・・・楽しくて、子ども達も大喜び。
楽でいいわ〜
あ〜楽しい
子どもも喜んでるわ〜
 
そのうち4つくらいのグループ分けが行われ、
先生「来月からはグループごとに3ヶ月交代で何をやるか決めましょう!」
 
私「ええ〜?!面倒くさいな・・・このまま先生がやってくれたら楽でいいのに・・・」
と思いました。
 
 
ママたちで3ヶ月間のイベントを決める日には先生も入ってくださり、上の子で経験済みのママを中心に、保育園・幼稚園の先生が見ているであろう毎月の工作本を見ながら、3ヶ月の予定を立てました。
 
それだけでなく、毎週の集まりの後には1〜2時間工作の準備。
親子でどこまでならできるだろうか、型抜きだけは終わらせておこう・・・など、普段我が子にしかわなかった頭を、他の子なら・・・ハサミは使える?
など、フル回転させていきます。
 
作業が長くなりそうなら、先生がニコニコしながら声をかけてくれます。
「根詰めてやらんでいいよ。ここまでできたけど無理でした〜ってこっちに振ってくれていいんよ。あとは私らがやるからね。」
その一言が、間に合わない、責任持ってやらなきゃ・・・の気持ちを楽にしてくれました。
そして、時間がない中、先生は本当に次までにやっておいてくれるのです。
今回はしんどいから去年作った備品で間に合わします〜!と、ほとんど丸投げした月もありました。
そんなことも許されました。
みんなが気乗りせず、やる気ない時もあるある〜
 
 
やってみた結果、仲良しのママはできたし、子ども同士も遊ぶようになったし、先生とも仲良くなれました。
そして、先生やママ友が、私たち親子のことをわかってくれるようになったのです。
あの子があそこに行くと危ない、あの子とこの子になると取り合いが始まる、押しあいっこが始まる・・・
 
正直、準備が面倒くさいな〜と思っていたけれど、3ヶ月なら頑張れました。
これがずっと続くとなると、人間関係や作業のしんどさを感じて児童館に行くことすらやめていたかもしれません。
 
準備するママのサポート、準備するママが循環する仕組みは、長く続く・長く利用してもらう秘訣だな・・・と思いました。
 
 
ものすごい手先が器用な20歳くらいの若いママが、30〜40代ママを驚愕させたこともありました。
「そのどえらい爪でよく細かい作業できるな・・・」と。
「そんな作業、家でやってきますよ〜」とあっさりやってきてくれることも・・・
世代を超えて話ができるものママ同士。
そのママは家が近所で、
20歳ママ「家の玄関に鍵さしたまま出てしまった〜帰るまで持っといて〜」
って電話が来たこともあります。
 
あるママは、子どもが高学年の時に悩んだ時、児童館の先生に相談したそうです。
1歳くらいから成長を見守ってくれている先生。
誰よりも長く子どもの成長を見守ってくれている人だからこそ、小学校の先生では出ない答えで救われたと言っていました。
 
ママ同士が支え合い、親子を見守る人がいて、アドバイスやホッとさせてくれるだけでなく、時には思いきり甘えさせてくれる場所。
 
私自身、上の子の育児中にSNSでキラキラしたママの集まりを見て、産後あんなにオシャレして出られへん・・・と思うこともありました。
 
津山の児童館は、オシャレもしなくていいし(おしゃれしてくるママももちろんいましたよ)、今日のドレスコードは某量販店のボーダーにジーパンの日やった?!というくらいラフな格好が多かった。
ボーダーじゃないママが「今日は来てくる服間違えたわ〜」というくらい。
 
子育て中に出かける場所を見つけたら、勇気を持って一歩踏み出してみてもいいと思いますよ。
その空間にいるだけで誰かが見守ってくれています。
 
子育て支援センター利用のお話は②に続きます!
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