2018-09-22
母乳育児支援の12分野と母乳分泌促進整体
Birth keeperのリュウです。
先日(9月16日)母乳育児支援の12分野が終了しました。
母乳育児支援の12分野(⬆️)は
[母乳育児支援をしたいけれど、知識や技術を学習する機会がない」
という助産師さんの為のセミナーです。
全6回で12コマの内容を学んでもらいます。
私は母乳育児支援の12分野で2コマを担当します。
・『体についての基礎知識』と『整体手技』です。
整体手技はBirth keeperの代表ヤンが
「おっぱいは全身の一部!」
「母乳分泌が促進するには全身からのアプローチが必要!」
と訴え、助産師さんがクリニックや訪問先で出来る整体がしたいという想いから出来上がりました。
母乳トラブルは乳房だけに問題があるのではなく、
身体の循環(血液・リンパ・脳脊髄液)が停滞して発生する場合があります。
私たちの身体は常に動いています。
動く為には、身体(組織)に酸素と栄養が必要です。
酸素と栄養は血液によって運ばれます。
血液を全身に運ぶには心臓の収縮が必要です。
心臓の収縮には『スターリングの法則』というのがありましたよね。(覚えていますか?)
簡単に説明すれば、心臓が血液を押し出す力は、
「心臓に戻ってきた血液量によってきまる!」ということです。
心臓にしっかり血液を戻すには下の3つの動きが大切です。
1.ふくらはぎを使うこと。
2.息を吐くこと
3.腕を大きく回すこと
1.ふくらはぎを使う
足首を動かしふくらはぎの筋肉を動かすことによって、ポンプ作用が働き下半身に溜まった血液を心臓に押し戻せるようになります。
2.息を深く吐くこと
息を吐くことにより胸腔内圧が陰圧になり血液が戻りやすくなります。
3.腕を大きく回すこと
腕を大きく回すことにより、胸骨・肋骨からついている大胸筋が伸ばされ、胸郭の動きがスムーズになってきます。また、この大胸筋の下には小胸筋という筋肉がありこの2つの筋肉が滑走する事で、母乳分泌しやすくなります。
産後、授乳中は胸郭がしまった姿勢が続き、呼吸と血液循環の低下が起こります。
よってBirth Keeperの整体は
・背骨と胸郭に対するアプローチ
・大胸筋・小胸筋の筋膜に対するアプローチ
・肩甲骨へのアプローチ
・後頭窩筋群へのアプローチ
を行い呼吸と血液循環の改善を狙います。
母乳分泌促進整体 練習中
特にBirth Keeperが大切にしている手技は、大胸筋と小胸筋の筋膜に対するアプローチです。
大胸筋と小胸筋の筋膜の滑走が低下し、スムーズな動きが止まりトラブルを発生する事が多いです。
筋膜の滑走低下が発生しないよう、鎖骨と上腕骨を使い大きな動きをつけて行きます。
母乳育児は産後10日間が命です。
産後10日間までに助産師さんがサポートできれば、その後の母乳育児がしやすくなります。
産後のママが母乳育児が楽しめるように、助産師さんが母乳分泌促進整体を学び活動してもらいたいです。
今回、受講されたみなさまお疲れ様でした。
Birth keeper 柳 永善
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