2018-02-16
おっぱい工場のヒミツ(^ ^)
みなさん、
「おっぱいは工場」だということは周知の事実ですよね?
工場といえば、何千人も働いているような大工場か、
町工場的な小規模工場か、
どちらのイメージをお持ちですか?
以前FBにもアップしましたが、
おっぱいが作られる過程は工場に例えるととてもわかりやすいのです。
ものが作られるためには何が必要か。
①ものを欲しいと思っている人がいる(需要がある)
②ものを作る場所がある
③ものを作る材料がある
④需要がある限り作り続けることができる
⑤需要と供給のバランスを調整する係がいる
などなど。
出産後、すぐに赤ちゃんはママのおっぱいを吸います。
すると、⑤の係が需要があると判断し、脳に指令を出します。
脳から指令を受けたママの体は
乳房に血液を増やし乳汁を産生し始めます。
②のおっぱい工場に人員が集まって来て
③の材料が運ばれ、ものが作られ始めたのです。
①の赤ちゃんの乳汁への需要は日に日に高まってきます。
1日に何度何度も吸啜されるのです。
そこで⑤の係は「もっと作れ〜」と指令を出します。
それを繰り返すことで乳汁の産生は増えていくのです。
よく売れる商品とそれを作る工場の完成です。
さて、このメカニズムはご存知の方が多いと思います。
おっぱい工場を大きいものにするか、
小さいものになるかはいつ決まるのでしょうか?
その謎を解く前に、少しおっぱいの中を覗いてみましょう。
おっぱいは乳腺葉で作られます。
木の枝のように沢山枝分かれをしています。
水野克己:母乳育児支援講座、南山堂、東京、2011、p2
産後すぐからおっぱいを吸われることで、
この乳腺葉が広がっていきます。
まるで東京の路線図のように・・・
この広がりが一番効果的に行われるのが
産後すぐから10日間だとわかっています。
Birth Keeperが「産後10日間のスタートダッシュ」を大切にしているのは、これが大きく関係しているのです。
産後10日間は本当に大忙しです。
小さな工場を少人数で必死で回しているのですから。
すぐに商品は空っぽ、早く作ってくれと催促される・・・
もう工場を大きくして人を雇うしかない。
徐々に工場は大きくなり商品が順調に作られるように。
工場が早くに大きくなり、軌道に乗ればこっちのもの。
ホルモンによるコンピューターシステムも導入して(?)管理されるわけです。
産後すぐに工場を大きくすること。
これが母乳育児がうまくいくためにとても大切!
おわかりいただけましたでしょうか?
*母乳工場に関する記事は、以前にもアップしています
覗いてみてくださいね(^ ^)
「母乳育児スタート★おっぱい工場はお客さま次第」
「母乳育児スタート★母乳工場の稼働」
とにもかくにも、おっぱいへのアクションは、早い方がベスト!!
母乳育児をしたいと思っている妊婦さんは、
・産後すぐから赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらえるか!?
・出産する施設ではすぐにおっぱいを吸わせてもらえるか?
・その後もケアを続けて受けられるのか?
このような環境がとても大切になってきます。
ご自分が出産する産院が、どのようなケアをしているのかを知っておいてください。
もし、母乳育児へのケアをしていない施設だったら・・・?
慌てなくても大丈夫。
妊娠中に気づけたのならラッキーです。
産後すぐから母乳育児のお手伝いをしてくれる助産師を、
今から探しておきましょう。
近くに開業助産師がいない場合、
保健センターなどにも問い合わせてみてください。
産前から産後まで、ずっとよりそってくれる助産師を紹介してくれます。
母乳育児の準備は妊娠中から。
「かかりつけ助産師」と一緒に、楽しくてラクな母乳育児の準備をしていきましょう(^ ^)
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