2018-10-31
貧血改善その4
Birth Keeper のリュウです。
貧血改善シリーズで
血清フェリチン値を最低『50』まで増やそう!とお伝えしています。
今回で4回目となりました。
もう下の図は覚えましたか?
今回は血清フェリチンから貯蔵鉄の計算方法をお伝えします。
●計算方法
血清フェリチン1ng/mLは貯蔵鉄8mgを表します。
なので血清フェリチンが100ng/mlある人は
100×8g=800mg
800mLの貯蔵鉄があるという事です。
●私の場合
血清フェリチンが300ng/mLあったので
300×8mg=2400mg
2400mg 貯蔵鉄があります。
これは素晴らしい数値です。
●最近来院された患者さんのフェリチン値が12ng/mLでした。
貯蔵鉄が12×8mg=96mgです。
私の貯蔵鉄とくらべるとかなり低い値を示しています。
日本人の女性の殆どは貯蔵鉄が低値をしめし、潜在性の鉄欠乏性貧血です。
欧米の女性は貧血が少ないと報告されています。
それは日本人女性よりお肉を3倍多くとっていると言われています。
フェリチン値をあげる為、動物性たんぱく質を摂るよう食生活指導を行いました。
●なぜ、ここまで貯蔵鉄を増やす必要があるのか?
これは鉄が身体でとても大切な仕事をしているからです。
・身体の隅々に酸素を運搬する役割を果たします。
・コラーゲンを作る成分になります。
・免疫や酵素などに使われます。
・その他、色んな場所で鉄は使われます。
●鉄の量
鉄は体内に4000mgあり、65〜70%が赤血球のヘモグロビン、20〜30%が貯蔵鉄、5〜8%筋肉などにあると言われています。
赤血球の寿命は120日です。赤血球は20兆個あるといわれており、1日2000億個入れ替わっています。
2000億個も赤血球を作ろうとなるとかなり鉄が必要ですね。食事からの吸収では追いつかないので、体内の鉄をリサイクルしていきます。
2000億個の赤血球の破壊から鉄を95〜97%再利用します。すごいリサイクル能力ですね。
3〜5%が体内から排除されます。1日1mgが体外へ失われる為1mgの補給が必要です。もし食事から鉄を吸収出来ないと、貯蔵鉄から失われて行く事になります。結果、血清フェリチンの低値になります。
鉄の補給を積極的に行えば良いのですが、鉄を吸収するにはガードが硬く、すり抜けるには一工夫必要になってきます。
鉄の吸収を促進するには、胃腸の働きが大切になってきます。
胃腸の働きを良くするには、自律神経が整っておく必要があります。
次回は胃腸の話や自律神経の話をしていきます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
Birth Keeper リュウ
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