2018-10-24
助産師の勉強会★12分野で何を学ぶ?
先日は「母乳育児支援の12分野」第Ⅲ期の4回目でした。
この日のテーマは「からだを整える」。
午前中は、管理栄養士で妊産婦アドバイザーの有田さくら先生の「栄養学」。
いつも素敵な有田さくら先生♡
どんな食材を、どのように調理して摂ると良いのか。
助産師は、病気の成りゆきや摂った方が良い食材は知っているけど、
どう調理してどう食べたらいいのか、具体的に分からないことが多いように感じます。
「食」に対する意識を、妊婦さんだけでなく、助産師さんにも高めてもらうための時間です。
日頃、どんなことで困ってる?
さくら先生は基礎的な栄養学から始まり、
「食事指導あるある」を取り入れながら、
どうお話ししたら伝わるか、
手軽に摂れる食べ方などについて教えてくれます。
「食」の話はとても深く面白いので、さくら先生に別講義を作って欲しいくらい(^ ^)
「助産師の食事指導あるある」(^ ^)
母乳育児はからだが資本。
疲れていては母乳どころではありません。
楽しい母乳育児がしたければ、お産は安産で。
安産のためには順調な妊娠経過を。
具体的な食事指導について考えます。
健康なからだを作るのは、まずは食!
ひとのからだは食べたもので作られます。
お腹の赤ちゃんも同じ。
妊婦さんに食習慣を整えてもらうことは、助産師として大事なミッションのひとつ。
妊娠は意識が変わり、からだを変えられるチャンスです。
妊婦さん自身がチャンスだと思えるようにするのも、助産師の腕の見せどころ。
12分野ではその気づきをしてもらいたいと思っています。
みんなでディスカッション。
午後からは、血液栄養診断士でみらい鍼灸整骨院の院長でもあるリュウ ヨンソン先生から、
「からだ」の基本について学びます。
まずは分子栄養学。
ち・・・「ちくわ」!?
食が体にどう吸収されて、どう影響を及ぼすのか、
体がどう動けば健康になれるのかを考えます。
「ちくわ」について熱弁!?
いえいえ、栄養がからだに与える影響を熱弁しております。
当然ですが血液データで、その人の健康状態が分かります。
血液データのどこを見る?
どのような栄養を摂れば良い?
受講生の血液データも見ながら、謎解きのような講義は毎回盛り上がります(^ ^)
このデータで、恐ろしいほどなんでも見透かされてしまいます・・・。
「血液でこんなことまで分かるの?」とみなさん興味津々(^ ^)
そして体質の見方を、東洋医学から学び、体質に合わせた解決方法を考えていきます。
人の体質は千差万別!!
食材にしてもお薬一つにしても、それが合うか合わないかは人によって違います。
その人に合ったアプローチを見つけることが大切なことを学びます。
自律神経の状況把握で、瞳孔を見ています。
夜勤明けの眩しさは、瞳孔が開いたままで自律神経が不安定になっている証拠。
意外にもみなさん知らないのが、深呼吸の大切さ。
深呼吸は自律神経を整える万能薬。
妊娠・出産・育児期関係なく深呼吸ができると、生きる力が整い、スムーズな日々を送ることができるようになります。
リュウ先生曰く、呼吸と姿勢でほとんどの問題は改善できるそう。
深呼吸 どこまでできる?
呼気を30秒吐けることを目指します。けっこう長い・・・。
最後は母乳分泌改善のための整体。
おっぱいは全身の一部!
母乳は血液でできているので、血の巡りを良くしていくことが大事です。
出ました! 12分野名物の「母乳分泌改善整体」(^ ^)
おっぱいだけなどを一箇所だけ頑張って動かすのではなく、
全体からトータルで考え体を動かし、母乳分泌を助けることができます。
助産師は本来『職人』気質なので、「おっぱいマッサージ」を学ぶと、
「おっぱ〜い!オッパ〜イ!OPPA〜I!」と、
おっぱいオンリーになってしまいがち。
おっぱいだけを触って母乳の出が良くなるのは、一握りのゴッドハンドにしかできない技。
神ワザは習得できなくても、全身からのアプローチで、母乳分泌を助けるワザは習得できるはず。
「からだマニア」のリュウ先生から、
体質・血液データ・からだの動かし方からアセスメントし、
そのママにとって心地いい全身ケアを考えていきます。
この日、ふりかえ受講のまきさん♡
本日で12分野全制覇!!修了おめでとうございます!!
今後の学びは、ツキイチ定例会の「しゃべくり☆SAMBA」にて(^ ^)
施設でも地域でも、いろんなママと赤ちゃんに出会います。
そのママと赤ちゃんに合った母乳育児支援を、全体から考えられるよう、日頃からいろんな角度でものごとを見ていける助産師になりたいですね。
現場ですぐに活かせる理論&ワザの学びを目指している「母乳育児支援の12分野」。
これらを学んで実際にどう活かすか?
それはみなさん次第です。
ぜひ、ともに学びましょう!!
Birth Keeper 梁(ヤン)
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