2018-11-18
【今ここにいる自分を咲かせること〜看護学生さんへ〜】
Birth Keeper竹内です。
昨年度より、看護学校の母性看護の授業の一部を担当させていただいております。
1年に4日だけ講義に行くのですが、我が子でもおかしくない年齢の学生さんたちに授業を楽しんでもらうために色々な工夫を楽しんでおります。
今年の性感染症の授業では、エイズが社会問題となった時代に「もっくん」が紅白歌合戦で衝撃の衣装で登場した話をしたり・・・(40代以上の人なら覚えているかな〜?)
今年は樹木希林さんがご逝去された年だったので、「ええ〜?!」と驚いてくれました。
講義の最終日には、少し時間をもらって看護学生さんに一番伝えたいことをお話ししました。
「この先、みんなは国家試験に合格すれば看護師として資格が与えられます。
言い換えれば、看護師には国家試験に合格さえすればなれるのです。
どんな看護師になりたいか考えることはありますか?
あと2年すれば、この中のほとんどの人は看護師として働いているでしょう。
就職した病院が合わない、厳しい、たくさん辛いことを経験しているかもしれません。
奨学金を受けているから3年間は仕方がないわ〜という気持ちで働き続けているかもしれません。
辛い…辞めたい…仕方がないと思って毎日をなんとなく勤める3年間と、自分のできることをやろう、今自分にできることを出し切って働こうと思う3年間はまったく違うものになると思います。
どの病院にも患者さんがいます。
そこに就職したのもご縁があってのことです。
自分がいる場所で精一杯咲いて欲しいと思います。」
そして、私が様々な場所で働いてきた話や、その時の出来事もお話しました。
これは、私が短大生だった時、大好きな物理学のH先生から学んだことでもあります。
ある時、先生は宇宙開発のメンバーとして声がかかったそうです。
挑戦したい気持ちと、小さな子どもを抱えての海外移住で仕事をする負担。
ものすごい葛藤があったそうです。
先生は日本で家族との平穏な生活を選択されました。
後悔もあったけれど、今いる場所で精一杯咲くことが今の私にできることだ、と。
そして、縁があって看護学生に看護の物理学を教えることになったそうです。
先生の授業は最高に面白かった〜
最後の授業で
「皆さんも、自分がいる場所、与えられた場所がその時の自分の居場所。その場所で精一杯咲いてください!!」という言葉を贈ってくださいました。
その時はそれほど深く考えなかったけれど、何年も経って転勤で様々な場所で働くようになり、この言葉が私の中でとても大きな意味を持ちました。
「どこにいても咲くことはできる」
「自分がいる場所で精一杯のことをしよう」
私を変えたこの言葉が、今度は看護学生さんの小さな糧になればいいな…と思います。
↓ 本日『整体中の子もりのオバちゃま』
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