2018-08-31
ラク楽パイライフの秘訣
母乳育児を始めたばかりのママによく聞かれるのは、
「いつになったらラクに授乳できるようになりますか?」
という質問。
母乳を作るホルモンは授乳するたびに分泌される仕組みのため、
頻回授乳は母乳育児の黄金ルールとも言われています。
それゆえママたちは眠い目をこすり、
求められるがまま、真夜中でもパイを差し出しておられます。
新生児の頃の授乳は、1日8回以上。
そしてお産して間もない時期、育児にまだ不慣れな頃だと、
一回の授乳にと〜っても時間がかかります。
最初の頃だと、授乳に1時間かかるのはザラ。
余談ですが、自分からおっぱいに吸いつきに行くことができないのは、
哺乳類の中でヒトの赤ちゃんだけ。
ヒトは二足歩行になったことで難産体型になり、それをフォローするため、
赤ちゃんが小さい時期に生まれ出るようになりました。
他の動物に比べて頭も体も小さいまま、
知能も身体能力も未熟なまま生まれます。
ママのお腹で成長しきって生まれる他の哺乳類とは、スタートが違います。
ヒトの赤ちゃんも、生まれたらすぐおっぱいは探すものの、
他の動物のように歩いておっぱいまではたどり着けません。
なので初めは、ママも抱っこに不慣れで、
赤ちゃんも不慣れで、おっぱいにたどり着くまでで精一杯。
授乳するだけで1時間くらいかかります。
やっと授乳が終わったと思ったら、
またすぐ次の授乳、しかも時間がまたかかる・・・。
その繰り返しは、まるで出口のない迷路のように思えます。
「パイをあげるだけの生活、いつまで続くの・・・?」
「いつになったらラクにあげられるようになるの?」
「も、も、もしかしてずっとこのまま・・・?」
ママたちはゲッソリ。
でもね、大丈夫。
まず赤ちゃんが上手になります。
本能は備わっているので、
しょっちゅうおっぱいを吸ってもらっていたら、
自然とスイッチが入ります。
スイッチさえ入れば、赤ちゃんはと〜〜っても上手におっぱいを探して、
自分から吸い付き、深く強く吸うようになります。
赤ちゃんがマスターする頃には、ママのおっぱい工場にもスイッチが入り、
お客様が求めたらその都度商品が出てくる、
理想的なパイシステムへと変貌を遂げます。
授乳の時間も短くなり、
短時間でもしっかり飲めるように。
赤ちゃんの成長発達とともに、
授乳はどんどんラクになっていきます。
アクロバット授乳
★モーハウスさんの『授乳拾弐体図絵手ぬぐひ』より
ハイハイができるようになると、
片パイが終わればもう片方に、勝手にハイハイで移動。
そしてそこでも自分から授乳。
夜になると、勝手に飲んでくれる赤ちゃんもいて、
朝目覚めると母乳工場が荒らされた形跡が・・・。
ドリンクバー状態になるのです。
仰向け授乳
しんどいのは本当に最初だけ。
お互いに慣れて本能が花開くまでの時間、少しだけがんばってみてください。
入院中は合宿。
そして退院後は自立に向けての慣らし期間。
この期間はとても大事です。
この大切な慣らし期間に、家族のサポートがない場合、
授乳どころではなく、
いつまでたっても母乳育児が軌道に乗ることはできません。
母乳育児は自転車に乗るように、
最初はフラフラで不安定ですが、
一気に漕ぎ始めると、一気に軌道に向けて進んでいきます。
どれだけ多くのサポーターを見つけられるかは、
母乳育児においてとっっても大事なことです。
『ラク楽パイライフ=サポーターの確保』です。
もしいま、母乳育児がたまらなくしんどくて辛い方は、
もしかするとサポーターが足りないのかもしれません。
家事のサポート?
育児のサポート?
おっぱいのサポート?
育児は一人ではできません。
母乳育児ならなおさらです。
頑張っているのに少しもラクにならないならない時は、
ご家族はもちろん、
産院のスタッフ、お近くの助産院、保健センターへご相談ください。
もちろん、わたしたちにも。
ラクで楽しいパイライフには、
たくさんのサポーターが必要です。
肩越し授乳
赤ちゃんが赤ちゃんでいる時間は短く、
母乳をあげられる時間は本当に短いです。
赤ちゃんの可愛さをより感じられるように、
いろんな人に頼ってみてください。
めざせ!サポーター倍増計画!!ですよ(^ ^)
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