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2018-10-03

「戦士」と「ばあや」

『母乳育児支援の12分野』第2期が修了しました!
 
今期も素敵な助産師さんたちが集まってくれました(^ ^)
 
この日は朝から復習実習のモーニング整体(^ ^)
ママの母乳分泌改善に効果があります。
「あ〜♡キモチいい〜♡」
  
 
今日は、この12分野を始めたきっかけについてお話ししたいと思います。
 
開業した当初、
母乳育児がすぐにうまくいくタイプには、
共通点があることに気がつきました。
 
産後すぐからよりそい続けることのできたママさんは、
めっちゃ早くおっぱいが軌道に乗る!
 
反対に、産後少し経ってからケアを依頼されるママさんは、
軌道に乗るまでが長い!
 
『赤ちゃんとママのおっぱいが、まっさらな頃から関わり続けると、
母乳育児はうまくいきやすくなる』
 
おお〜!ものすごい発見だ!!
と思いましたが、けっこう教科書にも載っておりました・・・。
勉強不足ですみません。
 
当時から勤務助産師を続けながら開業したので、
病院やクリニックの忙しさはイヤというほど知っています。
 
入院中のケアが大事、
けれど現実問題、病院の助産師さんは忙しすぎる。
大きな課題だと思いました。
 
 
  みんなでディスカッション。
 
余談ですが日本の助産師の雑務&業務は世界でも多い方らしく、
ルーチンワークで忙殺されます。
 
助産師の2大仕事!といえば
分娩介助母乳育児支援がまず挙げられるでしょう。
 
私の感想ですが、BFHなどの母乳推進病院でない限り、
母乳育児に手をかけている施設はそんなに無いように思います。
 
日本の周産期死亡率は低く、世界に誇るレベルですが、
それはミルク介入があってレベルアップしたもの。
 
ゆえに施設では、母乳よりまず命を守ることが大事。
命あっての母乳!
母乳より分娩を無事に!
おっぱいケアに使える時間はない!←すみません、極論です
     
・・・みたいなところがあるように思えます。
 
分娩介助は急性期で最優先。
安産にも難産にも多産にも立ち向かい、
母子の命を守る施設の分娩介助助産師は、いわば「戦士」
 
対して、
 
母乳育児のケアは慢性期(?)で二の次。
母乳育児が原因で命に関わることは滅多になく、
長〜く続く道のりを共に歩む母乳育児支援助産師は、いわば「ばあや」
 
・・・というイメージが、皆さんの中にありませんか?
(*あくまでもイメージです)
 
 
しかし母乳育児支援は、助産師の仕事として切っても切り離せないケア。
特に日本では助産師特有のお仕事。
そして「よりそう」ことを教育されている日本の助産師にとって、
とても大事な仕事でもあります。
 
最初にお話ししたように、入院中のケアはとっても大事。
その時の関わりで、ママと赤ちゃんは変わります。
 
ですから私たち助産師に望まれるのは、
「戦士」であると同時に「ばあや」でもあること。
二面性を持つことが必要とされると思います。
 
 
  理想的な助産師像 *梁調べ
 
 
 
しかしおっぱいケアは分娩介助に比べ、学ぶ場が少なく、
セミナーに行っても、
職人技を見て学べ!
経験から得ろ!
千里の道も一歩から!
という内容が多く、
どうにもすぐに習得できないものが多い印象でした。
 
せっかく「ばあや」にもなる決意をしたけれど、
なかなかハードルが高いから躊躇してしまう・・・。
 
とにかく即・実践できる内容が知りたい
でも学びの環境がない
自信がもてない
忙しいから解決できないまま
                  
 
モヤモヤする状況が続きます。
私がそうでした。
 
 
「戦士」たちが望む
基礎知識から実践までを学べて、
偏りがなく、
エビデンスがあり、
即・実践できる
そんな内容での勉強会を目指そう!
「ばあや」の顔を増やそう!
 
こんな想いで始まりました。
 
 みんなで考える時間は大事!!
 
 
地域助産師・勤務助産師関係なく、
みんながチームになってママと赤ちゃんに寄り添っていけば、
母乳育児はしやすくなるはず。
 
楽しく母乳育児がしたいのに、しんどいママがなんと多いことか。
 
 全講義修了した方には「修了証」をお渡ししています。
 
うまくいかない理由が、
助産師が忙しいから、
手伝う人が足りないから、
という理由であってはいけないと思います。
 
 
いいお顔です(^ ^)
 
日本では現在、99%の女性が施設でのお産をしています。
施設にいる助産師が、
「戦士」の顔だけでなく、
「ばあや」の顔も持ってほしい。
そんな想いから始まった、母乳育児支援の12分野。
今では開業助産師・勤務助産師と、
いろんな環境で働く助産師さんたちが集まってくれています。
出会いに感謝です!!
 
  出会いにありがとう!!
 
 
目指すのは「戦士」と「ばあや」のダブルフェイス!
 
 
ママが本当に望むことは?
ママと赤ちゃんにとって、それは良いことなのか?
12分野ではそれに加え、
助産師自身の抱える悩みについても、
メンバー皆で、真摯に考える時間を大事にしています。
私たちファリシテーターも含め、
みんなで成長できる場にしたいと思っています。
 
*勉強会の具体的な内容はまた後日アップします!
 
 
  「ばあや」の顔で、はい!チーズ!!
 
 
「ママと赤ちゃんのために何かしたい」と思っている方、
バリバリの「戦士」の方、
「ばあや」の面を強化したい方、
 
ぜひ!ともに!学びましょう(^ ^)
 
 Birth Keeper  梁
 
 
 
 
 
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