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2018-12-19

産後うつにならないために助産師ができること Part1

Birth Keeper 竹内です
 
今日は「私の産後」の話をしようと思います。
興味がある方はお読みください。
 
長女を出産した時、産後2ヶ月で産後うつ状態になりました。
こんな性格だから、まさか私が産後うつになるなんて想像すらしたことがありませんでした。
 
長女出産の時は実家に里帰りし、1か月間は実家でワイワイ喋りながら育児ができました。
その後自宅に戻り、実家からも職場からも離れた慣れない土地で、帰宅が遅い夫を待ちながらの育児。
 
娘はずっと寝ている手のかからないタイプの子だったのですが、起こしたら悪いしな・・・と私は出かけることができず、ほとんど家にこもっていました。
 
「どこへ出かけていいかわからないしな〜
育児はそれほどしんどくないし、大丈夫大丈夫・・・」
 
夫が帰ってきたら話そうとするのですが、入浴してすぐに寝て出勤・・・の生活だったので時間もありませんでした。
風呂場まで追いかけて話を聞いてもらおうとしたこともあります。
 
そして、話す内容が「ワイドショー」ネタしかなくなっていきました。
mixiが流行っていたので、それに乗っかりSNSで誰かと繋がることはできましたが、丸一日言葉を発しないことが度々ありました。
 
そんなこんなで産後2ヶ月ほど経った頃、夕方になるとため息しか出なくなってきたのです。
夫が帰宅した時も、ソファで寝転んだまま動けず・・・。
 
夫がおかしくなっていることに気づいてくれました。
夫「最近、帰ってきたらすごくしんどそうやで。」
 
私「そんなことないやろ。」
(だって娘は手がかからないし、私は助産師だから育児にも困っていない。)
 
そんな状態が何日か続き、
夫に「しばらく実家に帰ったほうがいい!」と言われました。
 
その時は
「何言うとんねん。まあでもせっかくだから久しぶりに実家でゆっくりしよう」
くらいに思って帰ったのですが、実家で初めて自分がおかしくなっていることに気づいたのです。
「あれ、私なんかおかしくなってたな。なんで夕方あんなにしんどかったんだろう・・・」
 
実家には両親がおり、姉家族も住んでいました。
毎日、喋って喋って笑って笑って・・・
みるみるうちに心が軽くなるのを実感しました。
 
助産師で8年ほど働いていましたが、産後うつの好発時期や症状など、ほとんど知識もありませんでした。
 
マタニティーブルーズから産後うつになるんだ
精神疾患合併の人が起こしやすいものだ
 
と思い込んでいました。
 
周産期の精神疾患のことを詳しく学んだのは
お恥ずかしながら、第2子出産の頃(8年ほど前)です。
 
 
問題なのは
私が産後うつ状態の時にEPDSでスクリーニングをしていたら4〜5点だったんだじゃないか
というところなのです。
 
あの頃にスクリーニングされていたとしたら
私は「大丈夫、そんなことない」「私がそんなこと思うはずがない」
と、チェックシートに印をつけていたと思います。
 
これを
「否定的認知」
といいます。
心のエネルギーが不足すると
「うつ?そんなはずはない」
「周りのサポートは役に立たない」
など、物事の見方が否定的になってしまうのです。
 
「大丈夫大丈夫」と自分の心に蓋をして、気づかないうちに悪くなってしまう。
 
あ〜私はこれだったんだなあ〜
あの時、夫が私の変化に気づいてくれなかったらどうなっていただろう・・・
 
そんな私自身の経験がきっかけで、産前産後の切れ目のない支援をしていきたいと考えるようになったのです。
 
産後うつのデータ ↓ ↓ ↓
 
明日は、産後のメンタルヘルスについて助産師ができることを書きたいと思います!
 

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